日本経営道協会の賀詞交歓会に参加しました
こんばんは、豊かな島づくりの豊嶋です。
2月4日(水)に一般社団法人日本経営道協会が主催する講演・懇親会に参加して参りました。日本経営道協会は、日本の心や人の心をベースとした企業経営を推進している団体です。

当日は、高野山大学の松長学長及び、日本経営道協会の市川覚峯会長による講和がありました。
人間として生きる意味を考える
松長学長からは、仏教・密教哲学に関するお話でした。特に印象に残った内容を抜粋いたします。
・何のために生まれて、何をして生きるのか。それを考えるのが哲学であり仏教。それを徹底的に考え抜いたのが釈迦であり空海である。
・東洋哲学の基本は、「宇宙と人間は同質である」ということ。自分と他人を切り分けず、万物すべてが因縁で成り立っている。すべてが尊く、あらゆるものに価値を見出すことが大切である。自分だけの物差しで価値を判断しない。
・密教の悟りの境地は「自他一如」。
・私たちは生きているのではなく、「生かされている」。まずそのことを知り、感謝することが大切。そして命を最大限に活かすためには、周囲に貢献する生き方を選ぶこと。
・自利利他の「利」とは、単なる利益ではない。利他を実現するためには、自利=自らを高めることが不可欠である。
非常に本質的な内容で、大変勉強になりました。「自利利他」については、もともとは「他人を幸せにするから、自分も幸せになる」と考えておりましたが、「他人を幸せにするには、自分の成長が必要」という新たな視点があり、納得いたしました。
自利(自分の成長)によって、利他(他人の幸せ)があり、利他によって、自利(自分の幸せ)がある、というまさに循環の発想、自他一如の世界観だなと感じました。
また、AIが今爆発的な進化を遂げ、正解に到達するスピードではすでに人間を凌駕しつつあります。知識量では到底かないません。
だからこそ、人間の生きる意味や存在意義とは何か。それは、「生きる意味」「存在意義」「使命」を、絶えず問い続けること自体が、人間にだけ与えられた天与の営みなのではないかーそのように感じました。
今の時代こそ「体験共有」
続いて、日本経営道協会の市川覚峯会長からは、時代背景を踏まえた、組織経営の在り方についてのお話がありました。
特に印象的だったのが、
組織としての一体感醸成には、「体験共有」が重要である。
という点です。五感を使った体験共有は、時間も費用もかかります。しかし、リアルの場で体験を共にすることで、心と心の距離が近づく。それを前提として、理念やビジョンに向かって目線と足並みが揃い、組織にエネルギーが生まれる、というお話でした。
現代はテクノロジーやAIの進化、そして行き過ぎた個人主義的な風潮により、組織内の縦横のつながりが希薄化しています。「会社内の人間関係は面倒だ」「古い考え方だ」という声も、特に若い世代には多いかもしれません。
もちろん、単なる慣れ合いや惰性的な付き合いが良いとは思いません。しかし、理念を同じくする仲間との、目的に紐づいた体験共有は、やはり大きな意味があると感じます。例えば、食に関わる企業が、社員全員で田植えや稲刈りを体験するような取り組みです。前職では、私が退職した後の話にはなりますが、従業員とその家族の希望者を対象に、田植え・稲刈り体験があったそうです。こういった取り組みは、西洋的経営というよりも、日本的経営の肝の一つだと感じます。
今後の組織運営の在り方についての私見
不透明な時代だからこそ、企業としての「ぶれない軸」や「あり方」を確立した経営が重要であるというお話もありました。私自身も強く同感しています。
組織運営における私なりの整理は、以下の通りです。
⓪ 経営者個人としての志・ビジョンを確立する
① 理念・社是・信条・行動指針など、ぶれない価値観を明確にする
② 理念や価値観に共感した仲間が集う(理念採用)
③ 理念に基づいた経営戦略・人財戦略を設計する(教育・評価・処遇の一貫性)
④ 縦横斜めの関係で、心と心がつながる(体験共有・相互理解の機会)
⑤ 理念とビジョンに向けてベクトルを合わせ、相乗効果を生む
⑥ それらが企業文化として醸成され、継承され、進化発展する。
こうした本質的な仕組みを持つ企業、いわゆる王道経営を実践する企業は、長期的に利益を生み、人が集まり、社会に良い影響を与え続けるのだと感じています。
私自身も、そのような企業の組織づくりを支援していきたいと、改めて強く思いました。
懇親会では、多くの方との新たなご縁もいただきました。出逢ったすべての方々に、心から感謝申し上げます。こうした場には今後も継続して足を運び、ご縁を紡いでいきたいと思います。
豊かな島づくり
豊嶋
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