命道學と、今後の社会の在り方に関する考察
こんばんは、豊かな島づくりの豊嶋です。
先日、Facebookでたまたま流れてきた「命道學」の講座説明会に参加してきました。講師の石川先生は、もともと統合自然療法の分野で、イギリス王室やサッカー代表の治療にも携わっていた方とのことです。
命道學とは、日本で縄文古来より続く万年の叡智をベースに、人間の生命や心身を部分的に捉えるのではなく、自然や宇宙との関係性の中で全体的に捉え、本来の在り方へ導くことを重視する学問です。説明会では非常に本質的なお話が多く、私がこれまで学び、感じてきたことと重なる部分が数多くありました。
本日はその説明会で学んだことを踏まえつつ、私自身の考えを述べさせていただきます。少し哲学的な内容になりますが、ご関心のある方はぜひご覧ください。
■部分(専門)・短期ではなく、「全体(統合)・長期」が大切
近代の西洋科学は、「シンプルロケイション」という考え方を基本としてきました。これは研究対象を細かく分解し、部分や専門領域ごとに分析することで真理を解明しようとする手法です。
この方法によって科学技術は大きく発展しましたが、一方で全体や本質を観る視点が失われやすくなった側面もあります。部分的には良いことでも、全体としては弊害を生む場合があります。
例えば、
・身体の一部の痛みに対して薬で症状を抑えても根本治療にならないこと
・農薬や除草剤によって一時的に効率が上がっても長期的に健康や環境へ影響が出ること
・プラスチック製品による利便性の向上が環境問題につながること
また組織においても専門化が進みすぎることで部門間の対立が生まれ、全体としての調和が失われることがあります。
このように、部分化・専門化は短期的には有効でも、長期的・全体的に見ればマイナスに働くことも多く、現代社会のさまざまな課題の背景にあるのではないかと感じています。
一方、東洋や日本の智慧は「全体(統合)・長期」の視点を重視してきました。医学であれば症状だけでなく心の在り方も含めて人間を全体として捉え、根本から整えるという発想です。
これからの社会課題を解決する上で、東洋・日本の智慧はますます重要になると感じました。
■自然界の一部としての謙虚な心
日本には八百万の神々への畏敬や、人間も自然界の一部であるという考え方がありました。人は自然を創ることはできず、心臓の鼓動すら自分の意思で生み出しているわけではありません。「生かされている」という感覚こそが、人間を謙虚にしてきたのだと思います。
しかし近代以降、科学の発展とともに「科学至上主義」や「人間中心主義」が広まり、自然環境の破壊が進んできたとも、言われています。
もちろん科学そのものが悪いわけではありません。科学は生活を豊かにし、人類の発展に大きく寄与してきました。かつてヨーロッパでも宗教観や倫理観が科学を扱う人間の規律を支えていましたが、そうした精神的基盤が弱まりつつあるようにも感じます。
科学を扱う前提として人としての心が伴わなければ、科学は「暴れるナイフ」となり、地球や人類の未来を危うくしかねません。科学の進歩以上に、人間の心の成長が求められているのではないでしょうか。
■指導者にこそ、人間学が必要
特に指導的立場にある人の影響力は計り知れません。地位や権力があっても人としての在り方が伴わなければ、社会に大きな負の影響を与える可能性があります。
だからこそリーダー層にこそ、人間としてどう生きるかという人間学や心の在り方の探究が必要であり、その意識が社会全体へ広がることで国や社会はより良くなっていくと信じています。
このような時代だからこそ、東洋・日本の精神性や心の在り方を世界に発信し、科学と精神が共生する社会の実現を目指すことが重要だと感じました。
■その他、印象的だった気づき
その他にも、印象的だった言葉や気づきを参考までに記載いたします。
・子どもの承認欲求は自然だが、大人になっても過度に求め続けるのは社会の幼稚化である。
・現代の学校教育は思考力と記憶力を重視しすぎている。昔は人格教育が前提にあった。
・真理とは長い歴史の中で残り続けてきたもの。歴史の長い日本には、その分の叡智がある。
・人生の軸がなければ、地位や名誉を得ても充実しない
・医療においても、医師の人間性や言葉が治療結果に大きく影響する(ただ、データや症状だけを見るような治療だけでは不十分)
■今を生きる私たちに求められる姿勢
私たち一人ひとりが、部分ではなく全体を観る視点、長期的な視野を持ち、自然の一部として謙虚に生きる姿勢を取り戻すことが、これからの時代に求められているのではないでしょうか。
科学と精神、利便性と倫理、個と全体が調和する社会の実現に向けて、まずは自らの在り方を整えることが大切だと改めて感じた一日でした。
豊かな島づくり代表
豊嶋純平
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