小鳥と猫と、般若心経

豊かな島づくりの豊嶋です。

2月4日(水)の朝。いつものようにランニングを兼ねて散歩をしておりましたところ、人気(ひとけ)の少ない桟橋の上で、一羽の小鳥が横たわっておりました。

種類は恐らくヒヨドリ。早朝は0℃を大きく下回り、近くの池が凍るほどの厳しい寒さでした。小鳥の身体はすでにカチコチに凍っておりました。近くにあった棒で心臓のあたりを軽く叩いてみたり、急いで自宅に戻って温かいお湯をかけてみたりしましたが、反応はありませんでした。

すると驚いたことに、近くにいた一匹の猫が「みゃー」と鳴きながら駆け寄ってきて、心配そうに私と鳥の様子を見つめていました。後で調べてみると、亡くなった小鳥を猫が捕食することはあまりないようで、「なんとかしてくれ」とでも言わんばかりの様子でした。

しかし残念ながら蘇生は叶わず、私にできることとして般若心経をお唱えし、鳥の亡骸を埋めることにしました。後日、鳥の生態に詳しい方にこの出来事を話したところ、鳥の亡骸を目にすること自体が非常に珍しいとのことでした。これも何か意味のある出来事だったのかもしれません。

ビニール袋に小鳥をそっと包み、森の頂上へと向かいました。ふと後ろを振り返ると、先ほどの猫が私の後を追うように付いてきていました。

やがて温かな陽の当たる大樹を見つけ、その下の土を掘っていると、猫も近づいてきて、まるで手伝うかのように地面を掘る仕草を見せました。

小鳥を埋め、その上に土を被せ、お墓と分かるように木の枝を重ねて手を合わせました。神社の社を守るかのごとく、その後しばらくは木の傍から離れない猫。

匂いを嗅ぎつけた野生動物に掘り返されないか多少心配しておりましたが、後日その場所を訪れてみても、何の変化もありませんでした。木の下で小鳥は静かに眠っているようで、一安心いたしました。

何とも不思議な体験でありましたが、小鳥の冥福をお祈りいたします。合掌。

豊かな島づくり代表
豊嶋純平

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