「しめ縄」づくりー日本らしい正月を迎える準備

豊かな島づくりの豊嶋です。

12月18日、公民館が主催する「しめ縄づくり」の講座に参加して参りました。

日本人として純粋に、「日本人らしい暮らしを追求していきたい!」という想いと、また今後10代~20代向けの志塾・講座を開催するにあたり、「みんなで実際に手足や身体を動かして、日本人らしい伝統文化や暮らしを学ぶことができたら、とても面白いな」と考えたこと。その2点が今回参加した主だった理由になります。

田舎に暮らしてみると、郷土や日本の伝統文化に触れる機会が沢山溢れていることを実感します。

しめ縄づくりの参加者は20名近くいらっしゃいました。30代以下はおそらく私1人で、それ以外は50代~70代の方でした。

小川町に移住してから(その前からもですが)、自分より年齢が上の世代の方(50代以上、特に60代~70代の方)と交流する機会がかなり増えました。

それ自体、私にとっては本当にプラスなことばかりでして、人生の先輩から沢山の知恵や学びを頂ける点と、あとはたわいない会話をしたり、一緒に時間を過ごすことに、何とも言えない心地よさを覚えます。

小さい頃に、おじいちゃん、おばあちゃんっ子だったわけではありませんが、年を経るごとにそうなっております。(笑)


しめ縄について

お恥ずかしながら存じ上げませんでしたが、暦の上では12月13日は「正月事はじめ」と呼ばれており、正月を迎える準備を始めるタイミングとされています。

今回は12月18日に神棚用のしめ縄を作りましたが、まさに正月の準備にふさわしいタイミングで行うことができました。

なお、しめ縄(しめなわ)とは、かみさまがいらっしゃる神聖な場所(神域)と、私たちの住む世界(現世)を区切るための「結界」の役割を持つ縄のことです。神棚に飾ることで、「ここはかみさまがいらっしゃる神聖な場所ですよ」と示し、不浄なものが入るのを防ぐ意味があるようです。

しめ縄には白い紙飾りの「神垂(しで)」が付けられ、稲妻の形が豊作や邪気祓いを意味し、年末に新しいものに交換して一年間飾るのが一般的とのことでした。

最近は洋室・フローリングの住居がほとんどで、畳のある部屋に住む方も減ってきていると思います。私も今の埼玉県に引っ越す前は、洋室・フローリングの住まいでしたが、「畳のある暮らしがよい」と思い、今は畳のあるアパートに暮らしております。

とはいえ完全な和室ではなく、洋室とのハイブリッドのような部屋のため、残念ながら現在は神棚を置く場所がありません。今の部屋だと少し難しそうですが、ゆくゆくは神棚を部屋に置きたいなと思っています。


材料

しめ縄に使う「稲わら」ですが、11月の稲刈り後に残ったものを使うのだと勘違いしていました。

しかし実際には、しめ縄用の稲わらとは、6月中旬頃に植えた苗を、わずか2か月ほどしか経っていない8月中旬頃、稲穂になる前の「青々とした状態」で刈り取り、日陰で乾燥させたものだそうです。

つまり、しめ縄用の稲わらは、通常の稲作とは別に、専用の稲わらを育てる必要があるとのことでした。しめ縄を作るための田んぼがある、という話は個人的には初耳でした。

今借りている田んぼは、しめ縄用ではなく米作り用ですので、自分1人の力でしめ縄用の稲わらを集めるのは、少し難しそうだなという印象を受けました。


作り方

まず最初に、「縄をなう」という、2本の稲わらを1本の紐にしていく作業がありました。講師の方々はいとも簡単そうにされていましたが、実際にやってみると、これが中々難しい。

何事であっても、外から見ている景色と、内にいて実際に手を動かしてやってみる景色は、大きく異なるものだと感じました。

この作った紐は、しめ縄を縛る用途で使います。その後の工程は以下の通りでした。

①:稲わらの束を、柱や手すりなどに頑丈な紐(ビニール紐)で括り付ける

②:稲わらの上部が束になるよう、藁紐で固定する

③:束を3分の1にして、外側に巻く(これを2つ作る)

④:2つの束を、内側の方向(外巻きとは逆回転)にクロスさせていく

⑤:残りの3分の1を、④の隙間を埋めるように巻き付けていく

⑥:しめ縄のお尻部分を藁紐(写真右下)で固定する

⑦:最後に、しめ縄のお尻部分をハサミで整えて成型し完成

なお慣れればではありますが、10分程度で作れるような印象でした。意外と手軽に作ることができそうです。但し、1人だと少しやりづらくて(縄をぎゅっと固く結びづらい)、2人でやるのが一番良さそうでした。


しめ縄づくりをやってみて

今回初めてしめ縄づくりに参加させて頂きましたが、古き良き日本の伝統文化に触れることで、「日本人である」という気持ちを強く実感することができました。

また、正月に向けた準備を丁寧に行うことで、「来年は良い年になりそうだな」という前向きな気持ちにもなれました。今まで正月に向けた準備をあまりしてこなかった私ですが、何事も準備が大事なように、正月に向けた準備を丁寧に整えることも大切だと感じました。

特に印象的だったのは、「青々とした稲わら」が持つ清浄さです。神域(神棚)と日常の境目の結界として置くにふさわしい、何とも言えない清らかさを感じました。手に取り触れるだけで、とても清々しい気持ちになります。

また、しめ縄に限らず、何事も自分の手で作ったものには愛着が湧き、経験値も積み重なっていくものだと感じました。デジタル最盛期で、リアルな体験が少しずつ減ってきている今の時代だからこそ、こうした「手触り感」は、今後ますます貴重で重要になっていくのではないでしょうか。


さいごに

今回は講師の今村先生、ならびに事務局の皆様に大変お世話になりました。

御年79歳とのことでしたが、元気に満ち溢れ、人柄もとても温かく、講座の場がより良いものになったのは、「しめ縄づくり」というコンテンツそのものだけでなく、講師をはじめ事務局の皆さんのお気遣いや心配りによるものだと感じました。

また今村先生が、「人生は80歳から。そこから人間的に熟してくる。今は79歳なので、まだまだ」と仰っていたのも印象的でした。私は今36歳。人間的な円熟の道は、まだまだ先になりそうです。

地域社会には、今も心温まる人と人とのつながりや交流があります。移住して良き時間を過ごせていることに感謝しつつ、日記を締めさせていただこうと思います。

豊かな島づくり

豊嶋

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